A15 営業写真家からアルバム掲載写真を借用できますか?

 アルバムを製作する際にスクールフォトグラファー(学校出入りの業者)から写真を借用し別の業者に印刷を依頼するという方法をお考えの方がいらっしゃいます。

 この方法に実現性はあるのでしょうか。


 この場合、「借用する」というより「使用権を買う」という表現があたっています。

 写真には著作権が存在します。写真の頒布で購入した写真は個人が鑑賞する以外の目的に使用できません。たとえば運動会などの学校行事の写真を購入しそれを無断で複製したり、学校アルバムに掲載したり、スライドにして上映することはできません。
 アルバム製作を目的にする場合はその条件であらためて写真の使用権を購入することになります。価格は各事例において両者の間で折衝することになります。


 営業写真家は自らが撮影した写真を紙焼きとして頒布、写真集など印刷物として販売するなどして利益を得ます。営業写真家がアルバムを製作する目的で写真を撮っている場合、撮影代金の一部はアルバム製作料に乗せるのが通例です。
 アルバム製作が営業写真家の手から離れる場合、アルバム製作の売り上げは期待できなくなりますし、たとえば航空写真撮影代など外部委託の経費もありますから、これらを勘案すると高額になると思います。
 営業写真家にアルバム製作を依頼しないのならば、関係者が撮影したほうが無難です。
 ただ、私的撮影では責任の所在が不明瞭になりがちです。あとで内輪でトラブルにならないよう綿密な打ち合わせをしたほうがよいでしょう。
 公的な写真は営業写真家にまかせ、その最終目的まで一任したほうが問題を起こさないでしょう。
















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