A6 デジタルカメラで撮影したい?

 近年デジタルカメラの生産数がアナログカメラを抜き、一眼レフタイプのカメラがデジタルカメラの主流となりつつあります。デジタルカメラで卒業アルバムの制作をしたいという発想がでてくる環境は整いました。しかし、デジタルには問題がないわけではありません。
 むずかしい説明は避け概略を説明します。

 アナログ特にネガタイプはピントや露光条件が多少狂っても許容する特性(ラチチュード:寛容度)が広いという特徴があります。また印画紙の特性が印刷の特性に似ています。ですから特にむずかしい管理をしなくても印刷できる可能性があります。つまり印刷コストが比較的安くすみます。

 これに対し、デジタルの場合ポジフィルムでの撮影に似ています。ラチチュードがアナログ(ネガ)ほどありません。ピント・露光条件などが厳密です。
 室内で1日中撮影する場合、外光を完全に遮断して管理された人口光で撮影すれば問題は少なくなりますが、もし窓があるならそこから入る自然光の時間的変化でホワイトバランスが崩れ、色の再現に問題がでるといわれています。
 また光源など撮影条件・使用するカメラのメーカーなどに関して印刷業者と事前に擦りあわせをしなくてはなりません。印刷会社に撮影データを提出し、その印刷会社の決めている印刷条件にあっているか印刷テストをして撮影条件や印刷条件を決めます。その後の仕事は撮影から印刷までその条件にもとづいて行います。
 色などの印刷の仕上がりを大切にするには条件を無視して撮影することは許されません。つまりデジタルの場合撮影から印刷システムの中に組み込まれなければなりません。
 この結果印刷コストが高めに誘導される可能性があることを考慮しておく必要があります。














Copyright(C) 2001 KoyoMoneca co. Ltd. All rights reserved.
ホームページに掲載している記事・写真などの無断複写、転載を禁じます。
卒業アルバムQ&A 回答